超高齢化社会で需要が高まる「遺品整理士」とは

超高齢化社会へと突き進む日本では、高齢者の最期について考えるねばならいことが増えてきています。その一つに「孤独死」というものがあり、これは身寄りがなく、死後、ご遺体はもちろん「家にあった品々のすべての引き取り手がいない」という人が増えているのです。

遺品整理士という存在

身寄りが無い方、残念なことに孤独死をされた方たちの遺品を整理する資格を持った人のことを「遺品整理士（いひんせいりし）」と言い、有資格者として認められています。

遺品整理士はその名の通り、遺品の整理を専門とする人のことですが、ただ残された品を片付けるというわけではありません。孤独死をしても必ずしも身寄りがない人ばかりというわけではなく、遠方に住んでいて家族が最期に駆けつけられなかったという場合もあります。

そうした状況では、遺品の整理もなかなかできず、家族から遺品整理士に依頼される場合も多くなります。この場合は、家族の意向を聞きながら持ち物を整理していくことになりますし、故人に敬意を持って行うことは当然です。

傍から見ると”不要なもの”のように見えるものがあっても、実は故人がとても大切にしていたものかもしれず、それは家族にとって大切な遺品になるため、慎重な判断が求められます。

遺品整理士の需要

家族にとって、代わりに遺品を整理してくれる遺品整理士はありがたい存在です。

最近は親と子が別々に暮らすことが当たり前で、遺品整理をする時間も取れないというケースも珍しくありません。

しっかりと勉強をして資格を取った遺品整理士に任せておけば、故人に敬意を払って心を込めて整理をしてくれますので、安心して任せられます。本当は自分でやりたいけれどそれが叶わないという人にとって、頼れる存在なのです。

超高齢化が進む中で増え続ける孤独死、その孤独死の無念さを少しでも和らげ、故人と家族を安らかにできる人がいるとしたら、遺品整理士もその一人でしょう。

身寄りのない人にとっては、「もしかしたらこの世に未練を残すことにもなるかもしれない物の整理」を専門知識のもと、しっかりやってくれる遺品整理士がいてくれたら、安心して残りの人生を愉しんで頂けると思われます。

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