デジタル遺品整理について「やさしいニュース」に取材協力いたしました。
デジタル遺品整理について「やさしいニュース」に取材協力いたしました。
2019年11月18日に放送されたTVOテレビ大阪「やさしいニュース」第一部のコーナー「きょうの気になる」にて、「デジタル遺品整理」に関する取材協力をさせていただきました。
今回の取材では、マレリークでも多くの依頼・相談をいただいているパソコンやスマートフォンの「デジタル遺品整理の仕方」や、「デジタル生前整理のポイント」についてご紹介しております。
放送の内容はこちらよりご覧いただけます。
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皆さんはパソコンやスマートフォンに保存している写真データや動画データ、インターネット上で銀行や証券会社を利用する際に必要なパスワード、LINEやFacebookなど活用しているSNSやブログのアカウント情報など膨大なデジタルデータや個人情報をどのような方法で整理していますか?
インターネットの普及に伴い増え続ける様々な取引や連絡などに必要なパスワードやアカウント情報、保存しているデジタルデータは、個人で管理する最も重要度の高いパーソナル情報となっています。
では、自分の身に万が一のことが起きた時、家族や身近な方々が困ることなく対処できるよう、それらのパスワードやアカウント情報を知らせる準備はできていますか…?
デジタル遺品とは?
「デジタル遺品」とは、パソコンやスマートフォンなどをはじめとするデジタル情報を記録・保存するための記録媒体に残されたデータ(オフラインデータ)やデジタル機器そのもののこと、またインターネット上で管理・保管しているデータ(オンラインデータ)などを指す言葉です。
これまで「遺品」と言えば、住空間の家具や家電、寝具、生活用品や愛用品など一見して把握することができる物品のことであり、持ち主が亡くなってしまった後でも体力面や時間的な負担はありますが、誰にでも遺品整理をすることができる対象でもありました。
しかし、ネット時代とも言われる現代のデジタル社会に生まれた「デジタル遺品」は第三者が扱うにはとても難しく、「デジタル遺品」の存在に気づくことすら難しくなっているのが現状です。
デジタル遺品整理が重要視されている理由とは?
世の中にデジタルが急速に普及したことで、連絡手段は電話からメールやLINEなどのコミュニケーションツールへと変わり、写真は現像するよりもデジタルデータで保存することが一般的で、生活用品の購入などもインターネット上で簡単に済ませることが主流となり、気が付けば日常のあらゆるシーンでスマホやパソコンを頼り、WEBサービスやアプリなど活用することが当たり前となりました。
ビジネスシーンでもパソコンやタブレットは必須アイテムとなり、デジタル社会は私たちの日常を便利で豊かなものにしてくれていますが、その一方でデジタルが引き起こすトラブルが急増しているのも現実です。
「デジタルに詳しくないから扱えない…」
「インターネットで何を利用していたかわからない…」
「パソコンのパスワードなんて知らない…」
「デジタル遺品」と向き合うことになったほとんどのご遺族が抱える問題です。
これは、比較的デジタル機器の扱いに不慣れな方が多い高齢者に限ったことではなく、普段からスマホやパソコンに使い慣れた若い人でも、自分の物ではないスマートフォンやパソコンを扱うことはとても難しいことであり、共有利用していなければたとえ家族であってもパスワードやログイン情報を知らないということは至極当然のことなのです。
では、難しい「デジタル遺品」は放置しても良いのでしょうか?
答えは、「NO」です。
パソコンの中に残された写真や動画、友人や仕事の取引相手とのメールや連絡先など、パーソナル要素が強いデータを残したままリサイクル店に売却したり、ゴミとして廃棄した場合、誰かにそれらを見られてしまうだけではなく、データや個人情報を盗んで悪用される可能性は容易に高まります。
また、インターネット上でサービス利用のために登録していた名前やメールアドレス、住所や職場、クレジットカード情報などの個人情報をそのままにしておくと、悪意ある第三者による乗っ取りや漏洩した個人情報を悪用され、トラブルや犯罪に巻き込まれる恐れは十分に考えられます。
ネットバンクやFX証券、最近では仮想通貨など運用しているオンライン資産や、加入していた有料サービス・ゲーム・アプリ課金の自動更新、定期購入の請求などは登録解除や退会をしなければ、遺族に金銭的な負担を負わせてしまうなんていうことにもなりかねません。
「金銭にまつわるデジタル遺品」は、遺産相続に深く関わる問題でもあります。
「デジタル遺品」を放置したことで預貯金や投資が消失する場合もありますし、たとえ受け取れていない資産があっても存在する以上は法律的に遺族への納税義務が発生してしまい、多額な相続税の支払いが生じることもあります。
このように様々なトラブルや被害を未然に防ぐために必要なこと、それが「デジタル遺品整理」なのです。
デジタル生前整理の重要ポイントとは?
前述の通り、持ち主以外の方が「デジタル遺品整理」を行うことは年齢を問わず、家具や愛用品など物品的な遺品整理を行う以上に様々な困難を伴う作業です。
パソコンやスマートフォン、タブレット端末には使っている本人にしかわからないパスワードが設定されている場合がほとんどです。
パスワードが不明な場合にはデジタル機器を起動すること自体できませんので、「デジタル遺品整理」を始めることすらできなくなってしまいます。
遺族がデジタル遺品整理ができないという状況に陥らないためにマレリークがお勧めしていること、それが「デジタル生前整理」です。
膨大なデータや故人のプライベート情報のすべてが「デジタル化された遺品」となり、それらが遺族の元に残る時代を生きる私たちが大切な家族やお世話になった方々を守るためにできる最も身近なことが「デジタル生前整理」であり、「デジタル生前整理」をしておくことは遺された方に対する最大の思いやりでもあります。
「デジタル生前整理」では、パソコンやスマホを操作するために必要なパスワード情報や、様々なデータの種類や保管場所、インターネット上で利用している金融機関や有料サイトなどの利用情報、SNSやブログなどのアカウント情報などを一覧にしておきましょう。
そして、必ず誰にでもわかるように「紙にしておくこと」がデジタル生前整理の重要なポイントです。
エンディングノートに書きまとめておく、またはパソコンで作成した一覧を印刷してファイルなどにまとめておくなど方法は様々にございます。
「デジタル生前整理」で必要な情報をまとめた紙やノートを保管する最適な場所は、預金通帳や印鑑などの貴重品と同じ場所です。
自分に万が一のことがあった場合に見つけてもらいやすい保管場所でもありますが、データや紙として「情報をまとめてあること」、そしてそれらを「どこに保管してあるか」ということをご家族や身近な方に伝えておくことも大切ですね。
誰にでもいつかは訪れる「死」のことをタブーなことと考えることなく、遺品整理への備えや生前整理の方法をかしこまった事柄と構えずに、日頃から家族間で相談しやすいように風通しの良いコミュニケーションを取っておくことをおすすめいたします。