良い遺品整理業者の上手な選び方
良い遺品整理業者の上手な選び方
目次
遺品整理も専門業者に依頼する時代
ひと昔前まで親族が行うのが一般的と考えられていた遺品整理も、核家族化や高齢化による世帯構成の変化によって遺品整理を専門とする代行業者に依頼する方が増えています。
遺品整理専門業者は単なるお部屋の片付けを行うだけではなく、遺品の仕分けやご供養、不用品の回収・運搬から各自治体のルールに沿った適切な廃棄処分まで任せることができます。
また、通常の清掃だけでは対処が困難な腐敗汚れの除去や異臭の消臭、害虫駆除やペット汚れなどの原状回復をするために必要な特殊清掃やリフォーム、リユース・リサイクルが可能な遺品の買取、パソコンやスマホのデジタル遺品整理など依頼者のニーズに応える形で多種多様のサービスを業者ごとで展開しており、遺品整理に関わるさまざまな問題を1社で一括解決している遺品整理業者が多くあります。
遺品整理業者の選び方で失敗しないためには
では、遺品整理をしなければいけなくなった場合、依頼する業者はどのように選べば良いのでしょうか。
「信用できる業者はどこなのか」
「何を比較すればいいのか」
遺品整理を業者に任せたいけれど選び方がわからないという理由で不安を感じたり、依頼を躊躇っている方も多いのではないでしょうか。
2002年に日本で初めて遺品整理を専門とする企業が設立し、今では全国に約9000社以上ある遺品整理業者の中にも、残念ながらモラルに欠けた悪徳業者は存在します。
遺品整理業者選びで失敗しないために、業者の選び方やポイントを知っておくと比較もしやすく、安心して信頼のおける遺品整理業者に依頼することができます。
良い遺品整理業者を選ぶ3つのポイント
悔いを残すことなく、大切な方が遺した遺品を正しく整理してくれる業者を選ぶために、3つのポイントをチェックしましょう。
1、料金を明確に開示してくれる
遺品整理業者に依頼する場合、最も重視すべきポイントは「料金面の安心」です。
配分された作業員の人数や車両台数は適切か、追加サービスは本当に必要なのかなど、見積もりの時点でサービス内容と料金内訳まで明確にしてくれる業者であるか確認しましょう。
内訳で必要費用の詳細を把握できれば、依頼者もより的確な要望を伝えやすくなりますし、不要なことを省いて必要最低限のサービスに収めて予算を抑えることができます。
料金ついて詳細を明確に開示してくれるか、わかりやすく丁寧に説明してくれるかといった点はしっかり確認したいポイントです。
単に「料金が安い」という理由ではじめから1社に決めるのはおすすめできません。
遺族の立場になって親身に寄り添い、誠実な対応と明瞭な料金システムを提供する優良業者を選ぶためにも、まずは複数社の相見積もりを取ると良いでしょう。
相見積もりとは、複数の業者に同じ条件の下で見積もりを取ってもらい、それらを比較することです。
闇雲に何社も見積もりを取ると立ち合い回数が増えて時間の浪費になり、業者選びに疲れて遺品整理を始めること自体が億劫になってしまう可能性もあります。
遺品整理業者を選ぶ際には、まずホームページやパンフレットの情報、口コミサイトなどを参考にして3社ほどに絞り込み、それから対応・料金・必要資格などを比較し、周りの人にも相談しながら充分に検討するようにしましょう。
2、遺品整理の専門家として必要な資格を持っている
遺品整理業者選びで確認しておきたい2つ目のポイントは、遺品整理サービスに必要な許認可を取得している業者であることです。
優良な業者を見極めるためには、遺品整理士認定協会*が選んだ優良企業であるか、遺品整理で起こり得る様々な事柄に対応できる専門知識と技量を備えた遺品整理士が在籍していることや、廃棄物処理の法規制やリサイクル品の取扱いに関する許認可を受けているかをチェックすることも重要です。
遺品整理事業は資格を取得していなくても開業できますが、「遺品整理士が在籍している」ということは信用性が高い団体に認められている優良業者の証であり、健全さを示す指針でもあります。
- 関連記事:遺品整理士の資格と仕事
遺品整理士は、実務知識に基づく専門性とコンプライアンス遵守を心得ており、廃棄物処理法やリサイクル法などの法規制など遺品整理を行う上で必要なノウハウを身につけた言わば「遺品整理のプロ」ですので、依頼人にとっても安心できるポイントとなるでしょう。
また、遺品から出るゴミや廃棄物を回収して運搬し処分する場合には、各自治体が発行する「一般廃棄物収集運搬許可証」や「廃棄物収集運搬業許可証」、遺品買取サービスを提供しているのであれば「古物商許可証」を取得している必要があります。
血痕や体液処理などハウスクリーニングではできない特別な清掃技術が必要であれば、「事件現場特殊清掃士」の資格を持ったスタッフがいれば安心です。
必須資格を持たずにサービスを提供して依頼人に費用請求することは違法行為にあたる場合もあり、トラブルや犯罪被害に繋がるケースもあります。
業者が取得している資格については、各社ホームページ内の「会社概要」や「会社案内」などに掲載されていますので、料金やサービス内容と併せて確認するようにしましょう。
遺品整理に関連する必要な資格を持っている遺品整理業者なら、安心と信頼を得られるだけでなく、他社と比較する場合でも判断基準にしやすいでしょう。
遺品整理事業に対する一定のガイドラインを定めて、悪徳業者による高額請求や不法投棄などのトラブルを防止・撲滅し、依頼者の利益保護と遺品整理業界の健全化を図ることを目的に発足した組織です。 |
3、オプションサービスの種類が豊富
遺品整理に関連して必要な作業を信頼している一社にまとめて任せることができれば、効率も良く安心ですよね。
遺品整理業者選びでは、多岐にわたるさまざまなオプションサービスに応じているかという点もチェックしたいポイントです。
業者の中には、遺品整理だけでなく遺品の買取やご供養、ハウスクリーニングや解体・リフォーム工事などオプションサービスを豊富に取り揃えているところもあります。
近年では、急増する単身者の孤独死問題に積極的に応じる業者も多く、専門的な清掃技術や機器を用いた消臭や除菌、血痕や体液の除去作業を行う「特殊清掃」の需要が高まっています。
長く住んでいればお部屋のいたるところに傷みや汚れが残りますし、ペットを飼っていた場合には汚物によるシミや動物臭もあるでしょう。
このように、一般の方では原状回復が難しい清掃や消臭、除菌作業もオプションサービスで解決することができます。
また、故人の愛用品や仏具、魂が宿ると考えられている人形など廃棄するには心苦しいと感じる遺品を供養してお焚き上げを行うオプションサービスを提供している業者もあります。
- 関連記事:遺品整理における仏壇処分と供養
遺品整理のオプションサービスはほとんどが有料となっており、業者によってサービス内容や料金は異なりますので、利用する場合は詳細をしっかり確認するようにしましょう。
一方、遺品の中から価値ある品物を見極めて買い取ってくれるオプションサービス「遺品買取」は、作業費用から買取額を差し引いて全体の料金を安くすることが可能となります。
遺品の中に、貴金属や骨とう品、美術品やブランド品などがあれば買取できるか相談してみるのも良いでしょう。
遺品整理のオプションサービス 一例
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遺品整理業者に依頼するメリットとデメリット
遺品整理はやり直しができません。
終わってから後悔しないためにも、遺品整理業者を選ぶ前に依頼するメリットとデメリットを知っておくことはとても大切です。
遺品整理業者に依頼する3つのメリット
メリット1、短時間で効率よく終えることができる!
遺品整理を業者に依頼する最大のメリットは、短時間で効率よく終えられることにあります。
遺族や親族で遺品整理をする利点は、故人が残した品々と直接向き合い、自分たちのペースで弔いながら気持ちに区切りをつける時間を持つことができること、そして遺品整理にかかる出費を最小限に抑えることができることです。
しかし、持ち主がいない物を片付ける作業では直面する問題も多く、遺品整理をはじめると判断に迷うことや戸惑いから想像する以上に時間がかかってしまうものです。
賃貸物件であれば、賃貸借契約が継続している間に発生する家賃や共益費を考慮し、退去期限を踏まえて遺品整理を急がなければいけません。
持ち家であっても、離れて暮らしていたら片付けに通うのが困難なケースもあります。
このような場合に、遺品整理業者という存在が非常に役立ちます。
遠方からの依頼でも、業者と電話や動画、画像などで経過を確認しながら進めることができますし、時間や経費の節約にも繋がります。
メリット2、負担を最小限に抑えることができる!
遺品整理を業者に依頼することで、遺族が抱える労力やメンタル面における負担を最小限に抑えることができるというメリットがあります。
遺品には小さな袋にまとめられる物もあれば、タンスやベッドなどの大型家具から、冷蔵庫や洗濯機のように大きな家電製品まであります。
それらを残す物と廃棄する物に仕分け、捨てる物は自治体の収集規則に合わせて分別し、階段やエレベーターで搬出したあとは所定場所まで運搬し、リユース品は買取店へ持ち込んだりと、いかに体力負担の比重が大きい作業であるかがわかります。
年齢や健康状態などの理由から、遺品の選別すら困難という方もいらっしゃるでしょう。
悲しみが癒えていない場合には、判断力や決断力を必要とするデリケートな作業でストレスを抱えてしまい、疲れ果ててしまったり体調を崩してしまうことも考えられます。
さまざまな状況に応じた方法で作業計画を組み立て、遺族お立合いの下で相談しながら臨機応変に対処する遺品整理業者を利用すると体力的な負担や精神的な負担を軽減できます。
メリット3、遺品整理以外のサポートが幅広くサービスが豊富!
遺品整理業者を利用することで、個別に依頼しなければならない特殊清掃や遺品の買取り、仏壇や神棚などの供養やお焚き上げなどをオプションサービスとしてまとめて一社に任せることができるのも大きなメリットです。
事業者ごとにオプションサービスのラインナップは異なりますが、遺品整理業者を選ぶときに必要なサービスに対応しているがどうかを重視すると決めやすいでしょう。
遺品の中には、現金や価値の高い品物が含まれることも多く、家や土地、自動車やバイクなどの相続や税金に関連する問題が浮上することもあります。
そのような場合に、弁護士や税理士などと提携して仲介サービスを行っている業者であれば、遺品整理とまとめて相談することができるので安心です。
遺品整理に関連する様々なことまで幅広く行き届いたサポートが受けられるのも、遺品整理業者に依頼することのメリットと言えるでしょう。
- 関連記事:遺品整理と不用品回収の違い
遺品整理業者に依頼する2つのデメリット
デメリット1、自分で行うよりも費用がかかる
遺品整理業者は、短時間で遺品の仕分けから不用品の処分まで行うためにある程度の人員が必要となりますので、自分で遺品整理をするよりも費用は高くなりやすいでしょう。
遺品整理する範囲やお部屋の状況、遺品や処分品の物量によっても各社で料金は異なりますが、遺品整理業者に依頼するとおおよそ数万円~数十万単位の費用が発生することが考えられます。
自分たちだけで行う場合は、粗大ごみの処分費用やリサイクル品の回収費、掃除道具の購入費や交通費などで済ませることができるかもしれませんが、これに加えて時間的なコストがかかるのも実情です。
遺品整理業者に依頼してかかる費用をデメリットと考えるかどうかは人それぞれですが、時間をかけずに遺品整理を終わらせたい場合や遺族の負担を減らしたいという方は、多少の費用をかけても遺品整理業者に依頼するという選択をおすすめいたします。
- 関連記事:遺品整理の料金相場と費用の目安
デメリット2、トラブルに巻き込まれてしまう可能性がある
ニーズの増加に伴い遺品整理を請け負う事業者が増えていますが、その反面、モラルに欠けた悪質業者が少なからず紛れているのも現状です。
本来であれば、遺品整理業者は専門的な知識と技術を持って体力や精神面、経済的に遺族をサポートする立場にありますが、残念なことに遺族と業者間によるトラブルが報告されるケースも増えています。
よくある事例に挙げられるのが、「見積もりを大幅に上回る料金を追加請求された」「大切な遺品を勝手に処分されてしまった」「引き取った遺品を不法投棄された」といった被害です。
遺品整理業者とのトラブルにを未然に防ぐためには、やはり遺品整理業者を上手に選ぶことが重要となります。
遺品整理業者選びで注意すること
大切な方の遺品整理を他人に任せるということは、誰にでも抵抗があり、心情的にも簡単なことではありませんよね。
故人のプライベートを決して安くない費用をかけて整理してもらいますので、信頼できると思える良質な業者を選んで依頼したいものです。
遺品整理業者の選び方はポイントを押さえて、良質で誠実な会社を見極めることが大事です。
良い遺品整理業者を選ぶポイント
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遺品には財産となる現金や貴重品、高級な品物や個人情報が詰まったパソコンやスマホなどデジタル遺品が含まれる場合も多く、それらを狙った悪徳業者は少なからず存在します。
また、地域で有名な遺品整理業者であっても、依頼が多いことで配慮が足りない利己的な対応をされてしまったり、早急に済ませようと粗雑で乱暴な作業をされてしまうことも無いとは言い切れません。
インターネットで検索するとたくさんの遺品整理業者のホームページがヒットしますが、初めから1社に決め込んで依頼するよりも3社ほどで相見積もりを取り、十分に比較・検討するようにしましょう。
実際に電話応対や担当者のマナー、サービス内容や料金に明瞭な説明があるかなどを確認し、依頼者自身が信頼できると思える優良業者であるかを判断することが大切です。
不快感を抱くような対応をされたり、少しでも違和感や怪しさを感じた場合には、無理に押し進めず依頼を保留するか断るようにしましょう。
良い遺品整理業者を上手に利用しましょう
遺品整理を自分たちで行うとしても、遺品整理業者に依頼する場合でもそれぞれにメリット・デメリットがあります。
遺品の量や整理する範囲、原状回復にかかる時間や必要な作業も状況によって様々ですので、遺品整理を「業者に依頼するか?自分たちで行うか?」判断に迷う場合には、まず遺品整理業者に相談してみると良いでしょう。
良心的な業者であれば、利益を優先することなく、遺族の目線で的確なアドバイスをしてくれます。
遺品整理業者に依頼する場合でも、遺品の仕分けや整理は自分たちで行い、処分品の回収・処理や専門的な技術が必要な特殊清掃(汚物、害虫、異臭などの処置)のみを業者に依頼するというのも費用を抑えるひとつの方法です。
遺品供養や処分品の回収、残置物の処分などだけを依頼しても優良な業者であれば快く引き受けてくれます。
遺品整理以外にも多様なカテゴリのオプションサービスを提供している業者であれば、より幅広く柔軟に対応してくれるでしょう。
状況や事情に合わせて遺品整理業者を上手に利用しましょう。
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