葬儀社の上手な選び方と葬儀トラブルの回避方法
- 2017/04/04
- お役立ち情報
2020年12月14日更新
目次
自分や家族の葬儀について考えたことはありますか?
人生で葬儀社を選ぶことはどれほどあるのでしょうか?
おそらくはあっても1、2回のことではないでしょうか。
生活の中で関わることも少ないので、どのような葬儀社がいいのかわからない方も多く、突然の手配に時間も限られた中、困ってしまう方は多いのかもしれません。
しかし、「大きな会社だから」「有名だから」といった理由で決めてしまっても良いのでしょうか・・・?
葬儀社を上手に選ぶ方法とポイント
葬儀社というのは認可事業ではありませんので、明日から誰でも始めることができます。
そのため、人口の多い都市では、葬儀社がなくなったり新しく違う業種から参入してきたりと変動も激しく、葬儀社の数を把握することは困難といえるでしょう。
葬儀社によってもそれぞれに特徴は異なり、得意・不得意とすることもございますので、前もって情報を収集し、希望する葬儀のカタチにあった葬儀社を選ぶことは大切です。
地域密着の会社なのか、葬祭ホールを持っているかなど、様々な特徴を知る必要があります。
葬儀社を選ぶとき最初に必要なのは、どれくらいの予算でどのような葬儀がしたいかを考えることです。
大きな規模の葬儀をしたいのか、低価格の葬儀をしたいのか、心のこもったサービスのある葬儀がしたいのか、個性的な葬儀がしたいのか。
最も大切なのは故人の遺志となりますが、宗派や地域の風習によって葬儀の形式はさまざまですので、葬儀を執り行う家族や親族の意向も含めて、「故人をどのような形で見送りたいか」というポイントを明確にしておくことも重要です。
葬儀・告別式の一般的な流れ
亡くなられた状況や遺族の事情などによって前後することはありますが、一般的に通夜は亡くなった日の翌日、葬儀・告別式は通夜の翌日(該当日が友引の場合はその翌日)に執り行われることが多いです。
通夜には「夜通し」という意味合いがある言葉で、かつては故人と生前の関係が深かった方が集まり、夜を徹して故人に付き添い最後の夜をともに過ごしながら冥福を祈るのが習わしとされていましたが、最近では昼間に行われることが多い葬儀の参列が難しい方などが夜でも弔問できるように執り行うという性質が強くなっています。
昔と比べて通夜式の時間は短くなり2時間程度で閉式するのが一般的で、終了後には約1時間程度の「通夜ぶるまい」と呼ばれる食事の席が設けられます。
通夜ぶるまいは「弔問客や僧侶をお酒や食事でもてなし感謝の意を表す」という趣旨と、食事をしながら故人との思い出を語り合い偲ぶための時間として設けられる会食です。
通夜翌日の午前中に営まれることが一般的とされている葬儀・告別式は、故人と最後のお別れをする儀式です。
葬儀は、儀式を司る僧侶の入場で開式となり読経が始まります。
遺族や参列者は読経中に焼香を行い、お別れのお花入れとして棺に生花を供え、故人を火葬場へと送り出す出棺で葬儀は終了となります。
葬儀トラブルの事例と対処法
遺族の方々は、大切な方が亡くなられた直後から悲しみが癒えないなかでも葬儀・告別式の手配や近親者への連絡、公的手続きや届出などに追われることになります。
やるべきことがたくさんある中でも、すべての方が悔いを残すことなく満足に大切な方を見送るための第一歩となる需要な仕事が葬儀社の手配です。
葬儀においては何事もつつがなく進行するのが遺族の理想ですが、生前整理や終活の一環であらかじめ準備をしていたという場合以外、時間に余裕が持てない中で葬儀社を選ぶため、トラブルに発展してしまう残念なケースも少なくはありません。
葬儀社との間で起こるトラブルは決して他人事ではなく、自分や家族が巻き込まれる可能性もありますので、具体的な5つの事例とその対処法をこちらで確認しておきましょう。
葬儀社サービスをめぐる5つのトラブル事例
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人生で何度も経験することがないだからこそわからないことや不安は多くありますし、初めての葬儀社選びとなれば優良な業者を見分けることも難しいでしょう。
不要なトラブルや被害を回避するためにも、予備知識としてさまざまな事例や対策を知っておくことは決して無駄ではありません。
「やり直し」ができない大切な方のお葬式だからこそ、後悔だけは避けたいもの。
初めて葬儀社を選ぶ方は、5つのアドバイスを参考に優良な業者を選びましょう。
葬儀社選びで注意したいポイント 1、料金について具体的な見積書を提示し、明朗会計で納得できる説明がある 2、質問や疑問に対して、親切に丁寧な回答をしてくれる 3、強引な契約や不要なオプションサービスを強要しない 4、地域からの評判が良い 5、小規模、低予算の葬儀を希望しても丁寧に対応してくれる |
葬儀に関連する仕事をするために必要な公的な資格というものはありませんが、葬祭業における専門知識や技量を持つ「葬祭ディレクター」や「仏事コーディネーター」などの民間資格を持つスタッフが在籍している葬儀社であれば、経験やスキルに対する安心感もあり、葬儀社選びのポイントになるかもしれません。
信頼のおける葬儀社を選ぶことができれば、つらく悲しいなかでも心強いサポートで安心して大切な方を見送ることができるのではないでしょうか。
葬儀で後悔しないためにも生前整理や終活をしておきましょう
亡くなられた方のご遺体が病院に安置されていた場合、自宅や葬儀場などへ移動するために葬儀社などへ搬送の手配をすることになります。
突然のことで考える気力がなく、普段よりも判断力に欠けたまま病院が決めた葬儀社にご遺体の搬送をお願いし、その流れのままお葬式まで任せることになることも珍しいケースではありません。
しかし、病院から紹介された葬儀社のサービスや料金が故人や遺族が望む形式や予算などと必ず一致しているとは限りませんので、葬儀を終えてから「もっとこうすればよかった」と後悔したり、予期していなかったトラブルに発展する可能性もあります。
大切な方の死に直面すると、人さまざまにこれまで経験したことがないような感情に襲われるだけでなく、心や体にもいろいろな変化が起こりやすく、誰でも普段のように冷静な判断がしづらいものです。
とはいえ、葬儀は故人の人生の最期を締め括るとても重要な儀式でもありますので、十分な情報収集や複数社の比較をしないまま慌ただしく葬儀社を選ぶのではなく、素敵な葬儀で心残りなく故人を送り出したいと誰もが願うでしょう。
葬儀社選びや葬儀の準備は、家族が亡くなってから始めるとどうしても多方面で時間的な制限ができてしまいますので、「縁起が悪い」「不謹慎じゃないだろうか」と後ろ向きな考えにとらわれず、葬儀の形式や規模、予算や弔問客へのおもてなしについて生前準備をしておくことをおすすめいたします。
心残りのない葬儀を営むためにも普段から家族で話し合ったり、自分が望む葬儀のかたちや家族に伝えておくべきことなどを書いたエンディングノートを残し合うなど、早いうちから生前整理・終活をしておくことは非常に有効的です。
家族同士で「万が一のとき」に関する意向が確認できていれば、いざという時に自分の希望する葬儀がスムーズに行えるだけでなく、遺族の心労や負担の軽減にも大いに役に立つでしょう。
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